龍ぱぱログ

　ＪＲＡは２０１１年４月２３日１９時３０分より新馬券「ＷＩＮ５」を発売開始しました。
　２００４年夏に３連単馬券が発売開始になって以来、約７年ぶりに新しい馬券が登場したわけですが、早速購入してみましたので思ったことを書いてみたいと思います。

　「ＷＩＮ５」というのは「ＪＲＡが指定する５つのレースでそれぞれ１着となる馬を選び、５レース全ての１着馬を当てる馬券」の愛称であり、種類としては「５重勝単勝式馬券」となります。
　「重勝」というのは複数のレースにまたがった馬券のことで、言い換えると「ＷＩＮ５」は「５つのレースの単勝を当てる馬券」ということです。
　ＪＲＡは「基本的に一番最後に行われるメインレースを含めた発走時間を逆順に遡った５レース」を指定するので、これらのレースの勝ち馬を予想して馬券を購入することになります。

　まずは買い方についてですが、前提条件として窓口での発売がなく、インターネット投票での購入となります。
　それに合わせて、ということなのでしょうか、ＪＲＡはインターネット購入においてクレジットカードの利用を可能とする「ＪＲＡダイレクト」というサービスを開始しました。
　クレジットカードでギャンブルをするというのは個人的には「借金をしてでもギャンブルをする人を増やしかねない」ということであまりいい話ではないような気もするのですが、それはさておき。
　馬券はそれぞれのレースの勝ち馬を１頭づつ選択する基本的な買い方や、馬連や３連単などの連勝系馬券のフォーメーションと同様にそれぞれのレースの勝ち馬を好きなだけ選択してその組み合わせの馬券を購入する買い方ができる他、５レース中１～４つのレースで１頭づつ勝ち馬を選択して残りのレースでは購入する点数分コンピュータが買い目を作成する「一部セレクト」や指定レース全ての勝ち馬をコンピュータが購入点数分の買い目を作成するという「ランダム」という方法が登場しました。
　ここまで書いて気付く人も多いかと思いますが、このシステムというのは宝くじのナンバーズととても似ているものですし、「最高２億円を手にするチャンス！」などというキャッチフレーズは過去の宝くじのＣＭでよく耳にしてきたものです。
　これまでの連勝系馬券でも出目系の予想法など数字の出現率を使ったものはありましたし、個々の馬券予想法はそれぞれの自由ですが、個人的には競馬である以上は馬を主眼にした予想術、馬券術であってほしいと思ってしまいます。

　そして実際に「ＷＩＮ５」を購入するわけですが、ちょうどこの日は対象レースとなる５レースのうち４レースが重賞、またはオープン特別クラスだったこともあり、予想ブログ「今週のメイン」でも新馬券発売記念として準オープンの新潟メイン魚沼Ｓの予想も公開していましたので、これをベースにした買い目を購入しました。
　購入買い目は以下の通りです。

　京都１０Ｒ：２－◎ラトルスネーク
　東京１０Ｒ：２－◎アースシンボル、１０－○トップカミング
　新潟１１Ｒ：１－○シルクアーネスト、１３－▲スティルゴールド
　京都１１Ｒ：２－◎ワンダーアキュート、１４－▲ダイシンオレンジ
　東京１１Ｒ：１１－◎ベルシャザール、４－△サダムパテック
　
　以上の組み合わせで１×２×２×２×２＝１６通り、各￥１００×１６＝￥１６００分購入しましたが、結果は惨憺たるものでした。

　京都１０Ｒ：１５－ツルマルレオン（ラトルスネーク＝７着）
　東京１０Ｒ：４－ケイアイドウソジン（アースシンボル＝１０着、トップカミング＝１４着）
　新潟１１Ｒ：１４－ラインブラッド（シルクアーネスト＝２着、スティルゴールド＝１２着）
　京都１１Ｒ：１３－ゴルトブリッツ（ワンダーアキュート＝２着、ダイシンオレンジ＝３着）
　東京１１Ｒ：１２－オルフェーブル（ベルシャザール＝１１着、サダムパテック＝２着）

　５レース中１レースも１着馬を当てることができませんでした。
　通常、「龍ぱぱログ」では馬連の買い目を載せていますが、これは僕の予想スタンスが「連軸たる馬を予想し、馬連や３連複を獲る」というものだからで、単勝馬券の場合は「勝ち切ることができる」馬を予想するものであり、そのスタンスは多少なりとも違うものだ、と僕は思っているので、ある意味この結果は仕方がないと思いました。
　一応、予想の段階で連軸の中でも「２，３着の多い馬」と「突き抜ける可能性を秘めた馬」、そして「頭が堅い馬」というのはあるので、それぞれに応じて予想や買い目の出し方は変えていますが、やはり自分にとっては単勝馬券は合わないなぁ、というのが正直なところです。

　ではこの難易度に対してどれくらいの配当になるのか、というところに目が行くわけですが、初回となった４月２４日の発売分では￥８１０，２８０、５月１日発売分では￥２，１８３，７８０となりました。
　４月２４日発売分の対象レースでは先述した順番に１，３，３，３，４番人気の馬が勝っており、それぞれの配当金は￥３５０、￥６１０、￥５５０、￥５１０、￥１０８０という比較的平穏なものでした。
　平穏な結果だから当てやすいという訳ではないですし、そもそも異なる馬券種なので単純に比較できるものではないですが、５レースの単勝配当の合計が￥３１００ですから、その２６０倍を超える配当となるわけでインパクトは大きいですね。
　仮に各レースの１番人気から上位４頭の組み合わせを購入したと仮定すると１０２４通り＝￥１０２，４００ということになりますので、必要資金も膨大なものになります。
　ちなみに各レース５頭ずつ選択した場合は３１２５通り、６頭ずつなら７７７６通りとなりますから、各レースで数頭ずつピックアップし、資金力にモノを言わせて的中率を確保する方向で他点数買いしてトータルでプラスを狙いに行く、という買い方もあるかもしれませんが、一般庶民には難しいですねぇ…。

　以上、龍ぱぱがＷＩＮ５を購入し、スタートから間もない時期ではありますが、その中で感じたことをつらつらと書いてみました。
　とりあえず、自分には単勝系の馬券が合わないことが改めてよくわかりましたし、拙ブログのことを考えると連軸馬の予想精度や的中率を向上させることが大事だと再認識しましたので、まずは軸馬の複勝圏内率を上げられるように頑張りたいと思います。
　それこそＷＩＮ５にならって「指定したレースで軸馬の複勝馬券を全て的中」することを目標にするくらいの気持ちで…。

テーマ:競馬 - ジャンル:ギャンブル