自ら前に進んで掴んだ勝利
ハナを主張したのはサンツェッペリン、その後ろに△メイショウレガーロ、アサクサキングスら先行勢、その外からヴィクトリーがやや懸かり気味に上がっていき、上位人気の▲アドマイヤオーラ、△フサイチホウオウは後方に控える形となりました。
ヴィクトリーがサンツェッペリンを交わして先頭に立ち、◎フライングアップル、○マイネルシーガルの2頭は中団、その後ろで外側にフサイチホウオー、これをマークするようにアドマイヤオーラが内側を追走して向上面を通過していきます。
前を行く2頭の脚色が鈍ることなく馬群は3コーナーに入るのですが、後方集団が脚を伸ばし始めるものの、先行・中団が脚を使わされて隊列が崩れるのみで、先頭との差はなかなか詰まりませんでした。
コーナーの中間点ほどでフサイチホウオーが外に出そうとしたときにフライングアップルとココナッツパンチが外に振られてしまい、またしてもフサイチホウオーは審議の対象馬になりました。
一方のアドマイヤオーラはフサイチホウオーが外に出たスペースを使いコースの中ほどに出すのみで、直線に入ったところで馬群に割って前を追い出しを開始します。
直線に入って前の2頭が激しく叩き合いを見せる中、外を回したフサイチホウオーが懸命に追いすがり、馬体を並べたところがゴールでした。
ハナ差、ハナ差の決着はヴィクトリー、サンツェッペリン、フサイチホウオーの順、アドマイヤオーラは馬群に突っ込んで距離ロスを最小限にしたものの、加速気味に外回したフサイチホウオーとは1馬身半の差をつけられ4着に敗れました。
勝ったヴィクトリーは戦前はすぐかかってしまう難しい馬と言われ、それ故に評価を下げられていたのですが、そんな中でもこのレースで人気の一角となっていたフサイチホウオーとは昨年末のラジオNIKKEI杯で対戦しており、その時にはクビ差の2着でした。
鞍上の田中勝春騎手の「馬を気分良く走らせた」好騎乗があったものの、それは馬の能力があればこその話で、人気が無さ過ぎただけで、G1馬の資格十分の走りだったと思います。
2着のサンツェッペリンにしても同じ事が言え、スプリングSで大敗したこともあって、京成杯の逃げ切り勝ちがフロック視されて、しまいましたが、この時は控える競馬を試されており、前に行くレースを宣言した本番ではやはり見直しが必要でした。
昨年のダービーでもアドマイヤメインが大逃げを打って2着に残ったことを考えると、今年もこの逃げ馬2頭は軽くは扱えないと思います。
特にヴィクトリーについては、母がグレースアドマイヤ、リンカーンを兄にもっていることを考えると、2400mをこなすスタミナはあってもおかしくないと思っています。
フサイチホウオー、アドマイヤオーラは共に前哨戦では中団から早めに仕掛けて勝つレースが出来ていたのに、肝心の大舞台で後方に下げてしまったのにはがっかりを通り越してあきれるばかりです。
僕は「ユタカの乗った人気の差し馬」というのはよく評価を下げるのですが、こうなるとどうしようもないですね。
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