サンクス!中京競馬場
これから中京競馬場は2012年1月のリニューアルオープンまで、1年9カ月間にわたって全面的な改修工事に入ります。
お別れとこれまでの感謝の気持ちを胸に中京競馬場に向かいました。
この開催ではキャンペーンとして来場者プレゼントも行われていたので先週と先々週(開催2、3週目)も現地参戦していたのですが、最終週はG1の高松宮記念が行われるため混雑することもあり、予定もあったので先々週の時に一応のお別れは済ませてきたつもりでした。
たまたま用事が午前中に片付いて午後からフリーになったこともあり、嫁が「中京競馬場、今日で終わるんでしょ?行ってきてもいいよ」というとてもありがたい言葉をかけてくれたので、生でG1競走現地観戦が叶いました。
中京競馬場に着いたのは午後2時を過ぎた頃、メインレース以外に買いたいレースもなかったので、高松宮記念の出走馬パドック周回が始まるまで従来スタンドの3階でマークカードの記入をしていました。
しばらくして第10レースの名古屋城Sが終了し、高松宮記念の出走馬たちがパドックに姿を現しました。
普段はパドックは気にしないので、現地で観戦してもパドックに足を運ぶこともないのですが、ここも改修されると思うと感慨深いですね。
従来スタンドの階段の踊り場からパドックを見下ろすと、◎キンシャサノキセキは首を上下させて元気いっぱいな姿を見せていました。
一通り印を打った馬たちを確認しましたが、それ以外の馬たちも含めて一番見栄えが良かったのは△ファイングレインでした。
その後1階に下りて、G1開催週にその競馬場のみで発売されるクイックピック投票を体験してきました。
クイックピック投票というのはランダムに買い目を作成して購入するもので、購入する馬券の券種と金額、必要に応じて軸馬を指定すると機械がランダムに買い目を作成して馬券を発券してくれるのです。
投票所に配置されている女性から専用のマークカードを受け取って記入し、発売機で購入したのが下の馬券です。
≪マークカード≫

≪クイックピック馬券≫

その間に中山メインのマーチSが発走、トップハンデの実績馬△マコトスパルビエロが快勝しました。
◎フサイチピージェイはスタートに失敗して後方追走に終始して見せ場なく終了しました。
そして今週のメイン、高松宮記念の時間がやってきました。
ファンファーレに合わせてスタンド全体から手拍子が鳴り響く中、向う上面右手からスタートを切られました。
アルティマトゥーレがスタートで後手を踏んでしまい後方からのレースとなり、外からビービーガルダンが好発を決めたのですが、内からセブンシークィーン、ヘッドライナーが主張して前に行きました。
中団の真ん中でキンシャサノキセキ、これを見るようにエーシンフォワードが外を追走していき、後方でサンカルロ、トウショウカレッジらが脚を溜めてレースが進んでいきます。
馬群が詰まった状態で3~4コーナーへ進み、馬群の中でキンシャサノキセキが位置取りを上げ、やや外に振られたビービーガルダンが並んで直線に入りました。
直線に入って粘るヘッドライナーの外を抜け出すキンシャサノキセキ、これにビービーガルダンが追いすがって2頭のマッチレースとなり、かなりきわどい隊列でゴール板を通過して行きました。
写真判定の結果、ハナ差でキンシャサノキセキに軍配が上がり待望のG1戴冠、ビービーガルダンは昨秋のスプリンターズSに続く2着となりました。
3着は内を突いて伸びたアルティマトゥーレ、馬群を割ったサンカルロ、外を回して追い込んだエーシンフォワードの3頭の写真判定で、エーシンフォワードが3着、以下共にクビ差で上がり最速を計時したサンカルロ、出遅れが響いたアルティマトゥーレの順となりました。
馬券は馬連、3連複をダブル的中、馬連7点で26.9倍、3連複9点で42.3倍なら上々の出来だと思います。
最終レースは現在のコース形態の中京競馬場で行われる最後のレースということで、中京サンクスプレミアムというタイトルが付きました。
馬券には10年前の第30回高松宮記念の勝ち馬キングヘイローの栄誉をたたえてキングヘイローM(メモリアルの略)と印字されます。
≪キングヘイローメモリアル馬券≫

こちらも配当は安いながらも馬券は馬連を的中、自分は中京競馬場は相性の良くない競馬場だと思っていたのですが最後はいい思い出を残してくれました。
最終レースを見届けて中京競馬場前駅に向かう帰途の中で考えた中で寂しさを感じていました。
いろいろと思い出のある従来のスタンドを改修することについてはある程度仕方がないとは思うのですが、コース形態が大きく変える必要は本当にあるのだろうか、と思ったのです。
左回りは変わらないものの、芝の1000mや1800m、ダート1700mや2300mといった特有の距離設定が無くなり、直線に坂が設定されるほか、コース全体が横に長くなります。
各競馬場ごとの個性を生かしたレースでこそ馬券的にも楽しみがあるはずで、JRAの方々にはその辺りのことも考えていないのかなぁ、と思ってしまいます。
同じ芝1800mであっても、京都や阪神コースで行われるものと中山や福島、そして中京のそれではコース形態が違うので、各馬の得手不得手、脚質や展開の有利不利など、違ったレースが提供できることこそ最大のサービスだと思うのですが…。
何はともあれ、「お疲れ様、中京競馬場。たくさんの思い出をありがとう。」
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