ワールドカップ予選突破に祝杯を
2002年には日本と韓国で行われたFIFAワールドカップ、当時も決勝トーナメント進出はしたものの開催国には地の利があるというジンクスもささやかれたので、今大会の決勝トーナメント進出は日本サッカー界にとって大きな目標というより悲願と言えるものでした。
なんといっても今開催のついては開幕に至るまでの過程が見ている側に不安材料しか残さないものだったので、岡田監督が戦前に目標として公言していたベスト4どころか、予選リーグは大丈夫なのかという心境でした。
そんな中で迎えた予選リーグの第1戦のカメルーン戦、エトーを中心とする相手攻撃陣をほぼ完璧に押さえ込むことに成功し、今大会が初代表選出となる本田圭祐のゴールによる得点で勝利を収めました。
本田圭祐は現在モスクワで活躍していますが、日本では名古屋グランパスに所属していたこともあり、その入団当時にはかなり将来を嘱望されていて、自分も応援していましたので今大会の活躍は本当にうれしいです。
そして2戦目は今大会の優勝候補の一角ともいわれるオランダ、日本の入っている予選E組の中では頭一つ抜けた感のあるチームとの対戦でした。
そのオランダ相手にボールを支配されながらも守備陣のパフォーマンスが落ちることはなく、試合内容としてはほぼ互角と言って良いのではないかと思います。
失点したのはミドルシュートによる1点のみ、守備陣を崩されてのものではありませんでしたし、キーパーが反応していたもののはじき出すまでには至らなかったのは、それだけシュートが強烈だったためでしょうから諦めがつきます。
それよりも結果としてはミドルシュートが入って何とかオランダが勝ったというようにも採れるような試合ができたということが大きな収穫で、この試合ができるならデンマーク相手にも十分立ちまわれるであろうという手応えを感じました。
2戦目終了時点で2勝を挙げたオランダが予選リーグ突破を決めて、残った決勝トーナメント進出の枠は一つとなりました。
第3戦の相手はデンマーク、デンマークは勝たないと決勝進出が叶わないということで試合開始からデンマークは攻勢に出る試合展開となりました。
オランダ戦同様に中盤をほぼ支配され、自陣で試合が展開されるシーンが続いたのでさすがに心配にはなりましたが、立ち上がりからのパワープレイが落ち着いた頃からは時折カウンター気味に攻撃に転じるチャンスが出てきました。
そして前半17分と30分に本田と遠藤が直接フリーキックを決めて2得点、試合の流れの中でのものではないのが残念、と言ったら欲張りでしょうが、セットプレーを確実にモノにして前半を終了しました。
後半は当然のようにデンマークは前掛かりの攻勢、その分日本も攻撃の機会ができたので互いに攻守が入れ替わる激しい展開となり、選手同士の当たりも厳しくなっていました。
そんな中で後半35分に相手選手を倒してPKを献上、1点差に詰め寄られてしまいましたが、後半42分には交代で入った岡崎がダメ押しとなるゴールを決めて3-1、試合内容、結果共に快勝と言って良い勝利を飾り決勝トーナメント進出を決めました。
先にオランダ戦のパフォーマンスから十分立ちまわれるだろうと書いたのですが、それ以上に安心して見ていられた試合内容に驚いた、というのが正直な感想です。
予選トーナメントを終えて2勝1敗、勝ち点6というのは全く文句の付けようのない結果であり、3試合の内容をみても守備をベースとした戦術が確立しているのは心強いですね。
自分はオランダ戦の内容というのが一つの指標になると思っているのですが、岡田監督のベスト4発言は行きすぎにしても決勝トーナメントでも十分善戦し、結果を出せるのではないかと期待しています。
決勝トーナメント初戦となる第1回戦は6月29日、相手はパラグアイに決まりました。
かつてはゴールキーパーのチラベルトが有名だった代表チームで、今大会は南米予選で一時期首位を走っていたチームとの一戦ですので楽しみにしたいと思います。
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