穴予想と馬券術
今回の不定期競馬コラムでは、これからやってくる春の競馬シーズンの前に、もう少し昨年末に書いた予想成績の中身を掘り下げることで、これからも競馬を続ける上で必要な馬券力向上のための何かを考えてみたいと思います。
まずは、ブログに掲載した買い目の的中率と回収率を見てみます。
・的中率/回収率 ※()内は2010年の成績
G1:32.0%(30.4%) / 70.6%(63.7%)
重賞:23.3%(27.3%) / 58.8%(73.5%)
全体:24.6%(29.9%) / 63.1%(79.4%)
G1レースに関しては前年よりも良くなりましたが、重賞予想やオープン特別以上を対象とした全体の成績は昨年を下回っています。
穴狙いを意識した予想を心掛けている自分としては、的中率の数字が悪くなるのは仕方がないのかなぁ、と許容する部分はあるのですが、回収率の数字が下がっていること、しかも15%というのは反省しなければいけません。
その一方で、買い目として軸馬となる本命馬の成績を見てみると…
勝率 / 連対率/ 複勝率 / 単勝回収値 / 複勝回収値
※()内は2010年の成績
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G1:16.7% / 25.0% / 41.7% / ¥40 / ¥59
(21.7% / 39.1% / 52.2% / ¥57 / ¥81)
------------------------------------------
重賞:18.8% / 29.3% / 42.1% / ¥86 / ¥77
(17.6% / 35.1% / 45.0% / ¥72 / ¥85)
------------------------------------------
全体:18.2% / 33.6% / 47.0% / ¥74 / ¥87
(17.7% / 36.5% / 48.6% / ¥72 / ¥89)
G1レースでは明らかに数字が落ちていますし、重賞競走でも単勝回収率こそ改善したものの他の数字は下降気味です。
全体としてほぼ前年の成績を維持している、という点では決して悲観することではないかも知れませんが、やはりプラス収支が出せるような予想を目指してこれからも精進したいと思います。
的中率が落ちていながら、軸馬の勝率、連対率、複勝率といった成績がキープできているということは、馬券の買い方にカバーできる可能性を探ることもできそうです。
本ブログでは、現在、予想記事、予想印とともに主に馬連での買い目を掲載しています。
本来、「予想の結論」と「馬券の買い目の決定」の間にはオッズを考慮する、という段階があるべきで、読者のみなさんも馬券を買う際にはオッズを確認してから買う方が大勢だと思います。
当ブログでも予想の段階で血統や戦歴などで人気になりそうな場合にはこれを織り込んで記事を作成していますが、現段階では前売りオッズを十分に考慮、反映させた記事になっていないのは大きな反省材料ですね。
記事の作成するタイミングによってはオッズを確認することがかなわない場合もあるでしょうが、可能な限りオッズを確認して、皆さんが競馬を楽しむうえで役立てていただける予想記事、予想印や買い目を載せるようにしたいと思います。
また、買い目という点では馬券の券種についても考えることが大切であるということも忘れてはいけません。
予想の結果、軸となる馬が人気の盲点になっているような場合に、予想の結論に合致した結果となって馬券が的中すれば問題ありませんが、相手が抜けたり、持っている馬券の圏外に敗れたりするのは、とても悲しいものです。
そういった点で見直したいのが複勝の馬券です。
複勝は馬券の対象が1頭で完結するので、点数は狙いたい馬の頭数に収まりますし、狙った馬が3着までに入れば間違いなく的中になります。
複勝というとオッズが安いというイメージがあり、実際に人気上位の馬では2倍にも届かないケースが多いですが、人気の盲点になるような馬を見つけた時には一度実際にオッズをみていただくことをお勧めします。
複勝オッズは「3.2倍~4.4倍」というように幅をもった形で情報として提供されていますが、仮にこれが16頭立てのレースでAという馬のオッズだった場合、AとAを除いた人気上位2頭の馬が1~3着に入ると3.2倍となり、AとAを除いた人気下位2頭の馬が1~3着に入ると4.4倍ということになります。
出走頭数が7頭以下だと上位2頭までが的中範囲になりますが、少頭数だと組み合わせ数が減るので、どの馬券でも妙味は無くなりますし、上位人気の馬ではオッズが安いという点は否定できる話ではありません。
その一方で、人気の盲点になるような馬であれば4~6倍前後のオッズになることが多く、1番人気が馬券圏外に敗れるようなら1000円を超える配当になる場合もあり、これくらいのオッズであれば馬連、3連複など連勝系馬券や馬単、単勝あたりの馬券を本線にした時の押さえ馬券としても機能しますし、点数を減らしたい、購入金額を抑えたいという場合の勝負馬券としても十分使えそうです。
JRAは射幸心を煽らんとばかりに高配当を売り文句に馬単、3連複、3連単、WIN5と馬券の種類を増やしてきましたが、高配当が発生するということはそれだけ当りにくいということでもあり、結果としてあまりにも馬券が当たらないために、競馬を楽しめなくなってファンが離れていってしまう…ということになっていないでしょうか。
そのためには参加する側の我々も予想だけでなく馬券の選び方、買い方について考える必要があるのではないか、と強く思います。
自分は3連単は点数が増える割に当ったとしても配当面にそれほど魅力を感じないので、点数を押さえながら的中した時には「美味しい」と思えるように穴志向の予想とその予想を反映した馬券術を心掛け、その手段として馬連、3連複で人気馬と穴馬を組み合わせるというやり方をしています。
競馬の楽しみ方というのは人それぞれですので、固有の正解はありませんが、趣味として楽しむことができて、長く付き合っていけるようなスタンスは大切にしていきたいですね。
自分自身も競馬を楽しむために馬券を的中させたいですし、一人でも多くの人が競馬を楽しめるような予想や記事を書きたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。
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